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レディースファッション » トップス » パーカーフーディ
◆商品詳細
ストレートフィット
ライニングなし
フード付
フロントファスナー開閉式
ボタンなしのストレートスリーブ
ウェルトポケット
エナメル トライアングルロゴ付
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アンダーカバー(UNDERCOVER)の2021年春夏コレクションが発表された

癒えぬ傷を楽しむ

アンダーカバー 2021年春夏コレクション - 不可逆性の刻印、不純さの戯れ|写真41

裂ける、傷つく、褪せる、汚れる……ややもすればネガティヴに捉えられてしまう、そういった変化があるなるほど傷が癒えることもあろうが、治りきらず、変化する前には決して戻れないこともあるしかし、今季のアンダーカバーは、そういった不可逆な傷、自分に刻まれた不純性を受け容れ、それを軽やかな戯れへと転化させているようだ

裂け目を取り繕う/強調する

アンダーカバー 2021年春夏コレクション - 不可逆性の刻印、不純さの戯れ|写真1

ベージュカラーのジャケットはワーク風の素材感であり、それはどこか、砂に打ち付けられたような、日に褪せたような印象を与える身頃には裂け目が生じ、数本のピンがそれをかろうじて繕おうとしているしかしピンでなめらかに直すというのでもなく、むしろ裂け目を強調し、それをアクセントとして楽しんでいるかのようだセットアップのパンツはざっくりとロールアップし、これもまた軽快なムードを生んでいる

レイヤードの遊び

アンダーカバー 2021年春夏コレクション - 不可逆性の刻印、不純さの戯れ|写真15

クルーネックニットにも、裾や袖、ボディなど随所にほつれが生じ、サイドには裂け目を合わせるかのようにジップを配したジップが生みだすレイヤードやニットのほつれは、下に重ねたTシャツの色をのぞかせており、素材や色彩がリズミカルに戯れている

異素材を取り入れる

アンダーカバー 2021年春夏コレクション - 不可逆性の刻印、不純さの戯れ|写真36

無地の裾を組み合わせたチェックシャツをはじめ、パターンの切り替えも随所に見られるスリーブをニット素材で仕上げたジャケットは、色違いで取り付けられたペールトーンのボタンとも相まって、柔らかな表情にトラッドなはずのウインドーペン柄のスラックスには動物の足跡らしきプリントが施され、ここにも“汚れ”の表現が顔を覗かせる

時間の経過を思わせる素材色彩

アンダーカバー 2021年春夏コレクション - 不可逆性の刻印、不純さの戯れ|写真9

カーディガンや首回りの広いクルーネックニットに見られるくたっとしたニット、色褪せたような風合いをもつミドル丈のワークジャケットに使われたシワ感のある素材など、どこか時間の経過を感じさせる素材と色彩が、コレクション全体を包み込んでいる

アンダーカバー 2021年春夏コレクション - 不可逆性の刻印、不純さの戯れ|写真14

その一方で、オープンカラーシャツなどにヴィヴィッドな色彩とともにあしらわれた首像の総柄、ブルゾンやTシャツなどに配された“zerstören”の文字など、エネルギッシュさを感じるモチーフもしかし“zerstören”がドイツ語で「破壊」を意味するように、それは崩れゆく定めにある活力なのかもしれない──そしてこの“崩れる”という変化の不可逆性を織りこむことこそ、今季のアンダーカバーの魅力なのであった